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2010年11月14日 (日)

I GOT TWO WINGS

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「背中に2枚の翼を装着し、愛用のエレキ・ギターにゃ100フィートのシールド突っ込んで、背中や頭上でアクロバチックな弾き語り、ロープに吊り下げられて会堂内をあちらこちらと移動する。」(ギター・スリムやアルバート・コリンズも顔色無しか?)
本日は、ゴスペルの世界でいち早くエレキ・ギターを導入し(1937年?)、絶大な人気と大きな影響力を与えたという、巡回伝道師「エルダー・ユタ・スミス」についての伝記本のご紹介。

この方、複雑な家庭環境と貧困の下で幼少期には教育も受けることも出来なかったらしいのですが、その強い召命感からCharch of God in Christという宗派の伝道活動に勤しむ決意を固められたそうな。(名前は「ユタ」ですがモ●モ●教とは関係無いようです。)その後は、ユーモアに満ちた説教と癒しの業(私にはちょっと理解不能ですが・・・)そしてエレキギターを使った演奏でもって全米各地で大活躍されたという事でございます。時には命を狙われたりルイジアナでの黒人投票権獲得運動に対して「白人の嫌がる事はするべきではないただ神にのみ依り頼むべきである。」てな発言をして、黒人運動家達からボロクソに批判されたり、念願の自分の教会を持てるようになったものの、不在がちなため結局会衆から見放されてしまったりと、なかなか波乱万丈の人生を送らはったんやと。晩年には視力も失い、失意のうちに1965年にお亡くなりになりました。

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墓地には墓標も建てられてないという・・・。  


YouTube: utah smith #1

 

2010年10月31日 (日)

The Musicians, The Records & The Music Of The 78 Era

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本日は久方ぶりの書籍のエントリー。ご紹介するのは今年、英国のフロッグ・レコード社から出版された「The Musisians、the Records & The Music Of The 78 Era」でございます。表紙がオーパル・クーパーという私には馴染みの全く無い人物の写真なので「ひょっとしてジャズ関係の記事ばっかりとちゃうやろか?」と心配したのですが、ルーズベルト&ウアロイのグレイブス兄弟についての最新の研究(クーニー・ボーンではないか?という写真も掲載されてます)やパラマウントのメタルマスターの行方を追跡したAlex Van Der Tuuk氏の力作、さらには、20世紀初頭アメリカの激動時代に生きたヘンリー・トーマス(ラグタイム・テキサス)についてのロマン溢れる記事などブルース・ファンにとっても見逃す事の出来ない内容となっております。また、珍しい写真やポスターなども満載されており、見てるだけでも十分楽しめるのではないでしょうか。ただ、どうでもええイラストが8ページも載せられているのはちょっとどうかと思いますが・・・・。それと、ジャズ方面には全く無知な私にとってはトーマス・モリスとかオスカー・バーニー・ヤングとか言われても誰のこっちゃ抹茶に紅茶という所が残念無念でごじゃります。

ま、それはそれとして、一番興味をそそられたのが、あのブラインド・レモン・ジェファーソンの近年発見されたという「死亡証明書」の写真!

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「年齢:だいたい40ぐらい」「職業:盲目」などという実にエエ加減な記録ですが、死亡日時や死因もこれでやっと確定したようですね。

それにしてもこれまで、『あの人は太りすぎが原因で窒息死したんやで』(ルーブ・レイシー)とか、『ギターのチューニングしてる時に心臓マヒでポックリと・・・』(デビッド・ミラー)とか、『交通事故で死にはったと聞いたで』(サン・ハウス)とか、実に怪しげな話が乱れ飛んだもんですな。

ということで、本日は最も古い世代に属するブルース・マン、列車に飛び乗り放浪生活を送ったヘンリー・トーマスの演奏をどうぞ。ギターと素朴なquillsの弾き吹き語りです。


YouTube: Henry Thomas - Fishing Blues

2010年2月 6日 (土)

I`M A ROAD RUNNER BABY

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古本を処分するため、ガサゴソと段ボール類を整理してた所、
こんなブックレットが出てまいりました。
「あら?英国のブルース・アンリミッテッド誌の出版物や。1969年刊行とあるぞ。いつ買ったのやろ?覚えて無いなぁ~。サンタさんがプレゼントにくれたんやろか?」
と、半ば呆けかけた記憶を辿ったのですが、イマイチ判然といたしません。
ま、それはともかく、このブックレットは、1
968年にアメリカを訪問したWillie Leiserさんという若き瑞西(スイス)のブルース・ファンによって書かれたものでありまして、僅か38ページではありますが、当時のブルース、ゴスペル・シーンをしっかりと記録にとどめた出来栄えとなっております。
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写真も、ダブルネックのギターで演奏するアール・フッカーやら、エディー・ショウ等をバックに頑張るオーティス・ラッシュ等のお姿なんかも収められており、刺激的でございます。(ゴスペル関係の方々の写真も多数あるのですが、ちょっと私の守備範囲外の所もありますので省略。)

しかしま~、この著者さん、フレッド・ビロウやらココ・テイラー達の自宅へおじゃまさせてもらうわ、ウルフの家では、奥さん手作りの食事とワインを御馳走になるわと、やりたい放題!羨ましくて涙が出てきます。

「うわ!こんな音楽がアメリカにあるとは。」と全米の若者に衝撃を与えたアン・アーバー・ブルース・フェスティバルが開かれたのがちょうど1969年の秋。日本では、全くと言ってよいほどブルースの情報が無かった時代ですが、「私も行って見たかったな~」と思いました。え?その当時は、オマエまだ中学生ちゃうんかって?

あら~、それをコロッと忘れてました。はははは。

というわけで本日はお亡くなりになる半年前のアール・フッカーさんの演奏をどうぞ。(ギター弾かれる方はぜひ見てね。)      

2009年11月28日 (土)

ユダヤ戦記

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先日のガロート珈琲での「イノウラトモエ」の演奏に感銘を受けた私は、久方ぶりにフラウィウス・ヨセフスのユダヤ戦記を引っぱり出してきて再読いたしました。
ヨセフスについては、ごく簡単にウィキペディアで解説されているのでお読みいただくとして、ヨセフスが語る
2000年前の戦闘の様子は、実に生々しく、その場に居合わせた当事者意外には決して描けないであろう迫力でございます。

実際、ローマ軍の弩砲や投槍機から発射される岩はうなりをたてながら飛んできて狭間胸壁を打ち崩し、塔の角をこなごなに破壊していた。いかに強力な密集部隊でも最後列まで打ち倒されずにはおれないほどに、大きな石が激しい勢いで飛んできた。
当夜の出来事によって、人々は発射装置の威力をまざまざと知り得るであろう。
城壁の上でヨセフスのかたわらに立っていた者たちの中の一人は機械のえじきとなり、岩にあたって頭が引きちぎられ、頭蓋は三スタディオンも吹き飛んだ。
・・・(略)・・・投石機の威力はかくもすさまじいものであった。機械そのものよりも恐ろしいのはヒューヒューとうなりをたてて物の飛んでくる有様であり、飛んでくる物が標的にぶつかってたてる音であった。城壁の上から折り重なるようにして死者たちが落ちてきては、どさりどさりという音をたて、城壁内からは女たちの恐ろしい叫び声がわき上がり、城外では次々と殺される者たちのうめき声がこれに呼応した。
戦場に面した囲壁はどこも血が滴り、屍を上ってゆけば城壁の上に達し得るほどであった。・・・(略)・・・ヨタパタの市民のほとんどが勇敢に戦って倒れ、ほとんどが負傷し、攻城機類に打たれ続けた城壁は、夜明け近くになってようやく攻城機に屈しはじめた。守備の者たちは、ローマ兵が城壁によじのぼるためのはしごを掛ける前に、崩れた部分を自分たちの身体や武器で補強した。

ということで、ユダヤ人の歴史を学ぶ上で必携のこの書物。興味のある方は、急げ書店へ!
といいたい所ですが、専門書ゆえ6300円もいたします。
近所の図書館で貸し出してもらいましょうね。

2009年2月 7日 (土)

Moanin` At Midnighit

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いや~。実に面白かった。なるほどねー。そういう事やったんか。
え?何を一人でぶつくさ言うとんねん、って?
いいえーな。ウルフさんの自伝本の事ですがな。
実に興味深い事が書かれております。1963年に全米を揺るがせることになるミシシッピ大学で、既にフラタニティの白人の若者の招きで演奏してた話とか、ドラムを叩いているうちに、ポケットに入れた拳銃が暴発して自分の睾丸を撃ってしまったサム・レイの楽しい?逸話とか興味深いのがてんこ盛り!物騒な話も山ほどありますな。
ウルフを好きな方もそうでない方も、ぜひ御一読をお願いいたします。(
別に私が頼まんならん義理は無いのですけろね。)
という話の流れになれば、当然オマケはウルフさん。
スモークスタック・ライトニンをどうぞ!(英国での演奏でしょうか?)

いや~。圧倒的な存在感ですね。こんな人、もう二度と現れないのとちゃいまっしゃろか。
ロックバンドの「ザ・フー」ちゅうのも演ってるんですが、あきませんね~。ウルフに似せようと一生懸命、叫んではるんですが・・・。
「ふ~」とため息が出てしまいます。
あ、あと意外なことに(でもない?)この人も演ってはったんですね。こっちゃの方が、ロックの兄ちゃんらより背伸びをしてない分、好感が持てます。

2008年10月11日 (土)

写真集 Chicago Blues

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というわけで、本日は、写真家のレイバーン・フレラッジによって記録された写真集「シカゴ・ブルース」のご紹介。 50年代~60年代のシカゴ・ブルース全盛期に撮られた作品を集めたもので貴重な文化的記録ともなっております。当時、白人社会では、殆ど知る人もいなかったであろうブルース・マン達の生き生きとした姿がバッチシと捉えられており、興味が尽きない所でございます。
ま、持ってはる方も多いとは思いますが、興味の無い方には単に、「怪しげなオッサン連中を集めた無価値な写真集」かも知れませんね。それはともかく、まだ持っておられない方はぜひとも購入されることをお勧めいたします。(まだ、売ってるかどうかは、知りませんが・・・。)

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偶然、ささき師匠の所でもあの、知る人ぞ知る、知らん人は全然知らない、エンドレス氏のお姿がアップされておりました。まだ一回もお会いした事は無いのですが、とてもインパクトのある方であろう事は容易に推測できる所でございますね。

本日のオマケはSPレコード製作過程を解説した映像。若い頃のエリントン公爵のお姿が拝めます。

2007年10月23日 (火)

Hoo! Mata America Ni Ikitaku Natte Kita

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本日は、な、なんとken-sannが書かれた音楽旅行回想記「Hoo! Mata America Ni Ikitaku Natte Kita」のご紹介。
テキサス州のオースティン、ダラスそしてニューヨークを旅された時の記録でございますが、通り一遍の旅行ガイドとちがって、アメリカという国の音楽シーンやそこに住む人々の様子が生き生きと描かれております。文中に散りばめられた壺を心得たボケも効果的で、おもわず最後まで一気に読んでしまいました。LPジャケットか音楽ポスターを思わせる装丁も実に洒落ておりますね?
昨年のクリスマス・イブにken-sannと初めてお会いしたときから、「ムム。この人もただ者ではなさそうやぞ。お殿様がお忍びで動物園にやって来たかの様な雰囲気がある。」と思ってたのですが(ほんまです。)本まで出しておられたとは知りませんでした。先日、ギター・マガジンにギター奏法解説などを中心とするCDレビューを書かれたという事を山崎氏のブログのコメントで知り、「他にも何か書いてはるんやなかろうか」と検索をかけてわかったのですが・・・。
いやー、毎度・毎度同じことを書くようですが、ここを覗いてくれてはる方々は、ほんまにナニですね。才能豊かな方ばっかりですわな。
ということで、本日は古き良きアメリカを代表する?ブラインド・ブレイクさんでもどうぞ。え?左車線を走ってるから、アメリカとちゃう? ま〜よろしいがな。
あ、本の横のちっちゃいストラスキャスターもken-sannから送っていただいた「ちゅーいんがむ」のオマケです。

2007年8月 6日 (月)

1970年大百科

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久方ぶりに実家に帰り、戦利品を持ってまいりました。
宝島社から出された「1970年大百科」でございます。
70年代といえば、私にとっては中学・高校・傘貼り・大学という正に青春真っ只中の時期にあたっており、懐かしさもひとしおです、と言いたい所ですが、ザーッと読んでみても
もひとつピンと来ませんでした。特に音楽の部分では、すでにこの頃からその商業化に愛想を尽かせておったからかも知れませんが「髪を風になびかせ、肩をそらし、敢然と嵐に立ち向かう若きロックの英雄達!!
傷つき血にまみれながら、遂に手にした栄光。創造の喜びが、冒険者たちの頬を涙で濡らした」とか当時のレコードのキャッチ・コピーを見て気恥ずかしくなって来てしまいましたな。
ま、しかし、当時のアニメ・ソノシートとか阿部進(カバゴン)の性教育の話とか北京一・京二の若い頃の写真とか日活ロマンポルノカレンダーとか、貴重な記録も収録されてるので古本屋へは、持って行かない事にしました。
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オマケはコレでどう?

2006年9月17日 (日)

ブルースのすべて

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友よ!これが「ブルースのすべて」(ニューミュージックマガジン増刊号1974年11月号)だ!「え 何のこっちゃ?」「ただの古本ちゃうの?」と、お若い方は思われるかも知れませんが、ブルース好きのオッチャン連中が睾丸、いや、紅顔の美少年だった頃にお世話になった画期的な入門書でございます。当時はこの中の「ブルース人名辞典」やら「レコード・コレクション入門」に目を通しては、「あ、なるほどね。」と納得したり「ルーツやらヤズーやらのレコードはどこで手にはいるんやろか?」と疑問を持ったりしたもんですな。妹尾隆一郎氏の「ブルース・ハーモニカの吹き方」を読んでハープの練習に励んだ方もひょっとしておられるかも知れませんね?
ところで、「サカネ楽器店 」の広告にking727 John lee Hooker/Sings blues  ¥32.000円というのが掲載されてるのですが、ひょっとして山崎さんが以前に触れておられた3枚のうちの1枚がこれでしょうかね?

2006年7月26日 (水)

エルモア本!

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一部、巷で大評判のエルモア・ジェイムズ本をとうとう入手しました。
いやー、この本、エルモアさんについての現時点に於ける最高水準の研究書ですわ。もともと、この人については、あまり詳しい事が知られておらず、写真も数えるほどしか残っておらないと言うことで「どこまで新事実が解明されてるのやろ?」と不安でしたが、関係者の証言などから、漠然とではありますが、エルモアさんの人となりが身近に感じられる出来栄えとなっとります。本日購入したばかりで、まだ最後まで読んでいないのですが、ギャラをちょろまかしたサニー・ボーイに腹を立てたエルモアさんが、サニーさんの頭をマイクでかち割る話やら、ラジオの知識を生かしてアンプを改造した逸話などが書かれており、興味がつきない所です。ま、消費税込みで5250円也と少々値は張りますがブルースファンにとっては必携の本ではないでせうか。(オマケとしてフレアレーベルの復刻シングルがついてるのも嬉しい所でございます。)
下の写真は、シカゴの町を闊歩するエルモアさんご一行。
左からエルモア、サニーボーイ、トミー・マクレナン、リトル・ウォルター(なんちゅう豪勢なメンバー!)
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