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2013年3月

2013年3月16日 (土)

ジョージ・「ビュレット」ウィリアムズ②

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ところでウィリアムズさんは、無類の酒好きやったとか・・・?

そうやがな。どこで演っても、最後はアイツが酔いつぶれて終了って具合でな。しかし大いに盛り上がったもんやぞ、おもろかったなあの頃は・・・・。しかし、酒好きというよりもアルコール好きと言う方が正確な表現じゃな。

といいますと?

あの頃は禁酒法真っ只中の時代や、金はあっても肝心の酒がなかなか手に入らん時代や。密造酒なんかもあったが、手っとり早いのはアルコールが含まれた代用品で済ますのが一番じゃ。

そこで、台所用燃料のキャンド・ヒートの出番ですか?トミー・ジョンソンが嗜んでた。

いや、アイツが愛飲してたのは、遺体の洗浄なんかに使われるアルコール製品やったな。いっつもテーブルの下なんかでチビチビと飲んどったんや。

い、遺体の洗浄用のですか・・・・。

それよりアイツは酒癖が悪ぅてな。時々、すっかり人間が変わってしもうて難儀したもんや。『何ぬかしてけつかんねん、よっ!わっれ~』とか言うて、人の話は聞かんわ、やたら突っかかってくるわと手がつけれない状態や。

ははは、その手の人けっこういてますね。

あれはいつやったやろ?酔っぱらって夜中にグレンドーラのマイク・スターディバントとか言うプランターの屋敷の前を通りかかった時の事や。

ふむふむ

いきなりジョージのヤツ、大声で悪態つきだしよってな。急いで近くの草むらにアイツを引っ張りこんで『あほなことしたらあかんがな。殺されてしまうぞ!』と言うたったんや。そしたらジョージのヤツ、『どうせワシら人間は遅かれ早かれあの世行きじゃ!殺されたろうやないかい!」と来たもんや。いや~あの時はさすがのワシも肝を冷やしたで。

しかし難儀な人ですね

難儀と言うか何と言うか・・・。それからしばらく後には、酒飲んで騒いだことが原因でポリ公に検挙されてしもうて、タラハッチー郡で強制労働させられる羽目になってしもうた。

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あじゃぱ!やっぱり。ロード・ギャングという苦役ですか

あじゃぱ、やないがな君。サービスか何か知らんけど、いきなり直接関係のない画像を出すなと言うてるやろ。せっかく今日はワシの若い時の写真を使ってくれたので誉めてつかわそうと思ったのに・・・

ところてん、先ほど話に出て来たマイクなんちゃらというプランターですけど、この人の農場で働いてたのがウィリアム・ハリスさんでっしゃろ?たしか。

誰やそれ?聞いた事あるような、無いような・・・

この人でんがな。


YouTube: WILLIAM HARRIS I'M LEAVIN' TOWN.wmv

ほ~。典型的なデルタ・スタイルやの、なかなかエエがな。

一番最初にレコーディングしたデルタ在住の人らしいのですが・・・・。

さよか。会った事があるかも知れないけど、覚えてないんや。なんせ当時のミシシッピは、ギター一本を背たろうて、あっちゃこっちゃ流して回る連中がたくさんいてたからな。

さらに続く

 

2013年3月 9日 (土)

ジョージ・「ビュレット」ウィリアムズ

Zbukkawhite5「おまたせしました、ブッカさん。それではジョージ・ウィリアムズさんについてお聞かせください。」
『おまたせいたしました』やあらへんがな、いつまで待たせる気やねん、ほんまに。仕事の遅い奴やの毎度の事ながら・・・。
「すんません。私も卒業式やらなんやらで年度末はなにかと忙しい。」
「言い訳は無用じゃ!」

「トホホ。それでは、ジョージさんと最初に出会われた時に遡ってお話おばお願いします。」

「よっしゃ。あれは確か1928年の1月やったな。わしがギターを背にフラ~っと1軒のカフェに入った時やった。そこでハープを吹いてる男がおってね。夜の演奏前に仲間内のために演ってたらしい。」

「それがジョージさんとの初顔合わせですね?」

「そうや。カフェの名前は忘れたが、ミシシッピのBaptervilleにあった店での事や。『そこの若いの、ギター弾けるみたいやから、ちょっと一緒に演らへんか』とジョージから声をかけてもろてジャムったのやが・・・。」

「どないでした?最初の共演。」

「どないもこないも・・・。ワシはギターをオープンGに合わせてたんで、ちょっと不安やったのや。というのも、それまでオープンGに合わせてハープ吹ける奴なんていてなかったもんでの。しゃ~けど、ジョージは何の苦も無く演奏しよった。『キーが何であれ、どんな曲でもお茶の子さいさい屁の河童』ちゅうてね。」

「ほ~。」

Coloredcafe 「ところで、いきなり右の画像が現れたけど?」

「字ばっかりやと、読んでくれてはる方々も退屈されると思って、ネットからそれらしいカフェの画像を取ってきましてん。」

「何か人の話も上の空でゴソゴソやっとると思ってたら。しょうもない。」

「読者サービスですがな。それより話の続きをばお願いします。」

「それから、すっかりジョージと意気投合してな。二人でコンビを組んで活動することになったんや。ジョージは一所に落ち着くことのできん根っからの放浪者。ワシも若かったし、あっちゃこっちゃ南部一帯を旅して巡ったもんや。チャールストンからグレナダ、ヒューストンからホリー・スプリングス・・・。面白かったな。」

「一番印象に残ってる場所といいますとどこでしょうか?」

「それは何といってもデルタのグレンドラという町にあったバレルハウスやね。たしかエディー・スミスちゅうオッサンが経営してた場所やった。ワシらの演奏が評判を呼んで、毎晩50ドルの荒稼ぎや。お互いが50ドルやで。人生で一番稼げたのがあの時や。今思い出しても笑いが止まらんぞ。わははははははは。」

「50ドルとは大した額ですな?当時としては。」

「そやろ?当時ステラ製のギターが10ドル前後やさかい、ギター5本分が買える金額や。計算わかる?50÷10やで。」

「わからいでかい!ところで、当時はどのような曲を演奏されてたんでしょうか?」

「一番受けたのがブラインド・レモンの曲や。I was broke and hungry,ragged and dirty, too.」

「これですか?」


YouTube: BLIND LEMON JEFFERSON - BROKE and HUNGRY

「そうそう。これを鉄壁のジョージのハープ+ワシのヴォーカル、ギターでアレンジしての。他にジョージはTHE HOUNDちゅうのやらFRISCO LEAVING BIRMINGHAMといった曲を例の裏声で唸る必殺技で披露しよったな。」

「その頃の録音が残されていないのが残念でございます。」

「FRISCO LEAVING BIRMINGHAMで思い出したけど。実はワシの列車モノマネ・ギター奏法もジョージのおかけで編みだせたのやで。『ハープでの効果をいかにギターで表現できるか』と試行錯誤したおかげでな。」

「たとえば1930年にビクターに録音されたコレなんかがそうですね?」


YouTube: Bukka White-The Panama Limited

「そうや。しかし、画面が上下に動いて目ぇがチラチラするやんけ。どないかせんかい!」

「どうにかしろ、と言われましても私の力ではどうにもなりませんで。ユーチューブにアップされた本人に言うてもらわんことには、どないもこないも・・・。」

「フン。役に立たん人間やのぅ、まったく。もうええ歳やねんから、ちょっとはシッカリしてや。いやほんま。」

続く

2013年3月 2日 (土)

TOO LATE, TOO LATE BLUES

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本日は、新たに発見された作品や珍しい別テイクを集めたドキュメントのCDの御紹介。
現在Volume13まで続いているシリーズ物の第1作目でございますが、その中味は非常に
濃いものとなっております。お馴染みの方々の作品がほとんどですが、いずれ劣らぬ力作揃いで安心して傾聴できますね。(どんな方々が収められてるかは、写真をクリックしてお確かめください。いちいち書くのもじゃんくさい)
なかでも、私が特に気に入ったのがジョージ・「ビュレット」ウィリアムズのFRISCO LEAVING BIRMINGHAM! ハーモニカによるトレイン物ですが、その迫力には圧倒されますな。
特に難しいテクニックを使ってるようには思えませんが(ちごてたらすんません。)、疾走する列車の姿が目に浮かんでくるようです。吹きながら裏声で唸る必殺技も繰り出してくれてますね。

ちょうどユーチューブにアップされておりますのでお聴きあれ。(それにしてもまだ261人しかご覧になってないとは・・・とほほ。)


YouTube: George "Bullet" Williams - Frisco Leaving Birmingham (Take 3)

さて、このジョージ・「ビュレット」ウィリアムズさんですが、1928年にパラマウントに4曲を吹きこんだ事以外に現在知られているのは、①1910年頃にアラバマあたりで生まれたらしい②あのブッカ・ホワイトさんと一時活動していた③大酒のみやった④1940年頃にお亡くなりになったらしい。といった事ぐらいで、あまりわかっておらないようでございます。ネットで先途検索しても埒があきまへんね?

「ジョージの事やったらワシが教えたるがな!」

「あ!ブッカ・ホワイトさんではございませんか?お久しぶりでございます」

「お久しぶりやあるかいな。前に聞きたいことがあったらいつでも来いと言うたったやろ?」

「そうでしたか?最近めっきり記憶の方が・・・・」

「いつ出番が来るかとウズウズしてたがな。しっかりしてもらわんと困るがな。」

「すんません。それでは次回からよろしく語ってくだされ」

「よっしや よっしゃ」

続く