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2012年12月

2012年12月26日 (水)

2013年 ブルース・カレンダー

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3年ぶりに参加させていただき、1年分の笑いをいただいた象乃会も無事終了し、今年も残す所あと僅かになりました。大掃除やら買出しやらなにかと忙しい所ですが、本日は来年度のブルース・カレンダーの御紹介でございます。
「またか?オマエはテフテラーのまわし者か!」「その場しのぎのネタで誤魔化す気か!」という非難の声も聞こえてまいりますが、しばしの御辛抱を・・・。
今回のカレンダーの目玉は何と言ってもリル・マクリントック(初対面!なぜに山高帽子?)と鮮明なクリフォード・ギブソンの写真が紹介されている所でしょう。オマケCDも「あっ!!」と驚くような作品は少ないですが、お馴染みの方々の代表的な作品が多く収められており、けっこう楽しめるのではないでしょうか。
個人的には、昨年も収められていたハーラム・スカラムの「アラバマ・スクラッチ」が一番興味を引かれた作品でございます。ビッグビルのギターも快調に飛ばしますが、何といってもモーゼル・アルダースン嬢の酔っ払いぶりが素晴らしい!これ、完全に出来あがってはりますね。
パラマウントのグラフトンのスタジオにはレコーディングルームの横に酒の貯蔵庫があって、演奏の前には自由に酒を飲ませていた、ということですが、下品な笑いっぷりから飲みすぎて完全にハイになってはる様子が伺えて聴いてるこっちまで楽しくなってきます。
このモーゼル・アルダースン嬢ですが、カンザス・シティー・キティーやらメイベル・リーやらジェーン・ルーカスやら多くの変名で録音は残してはるのですが、その正体はよくわかっておらないのが残念でございます。
しかし、ここで引き下がるのも片腹痛い。いろいろ調べて、やっと1927年5月27日付のシカゴ・ディフェンダー紙に掲載されたブラック・パティレコードの広告にそのお姿を発見いたしましたぞ。どや!これがピアニストのブラインド・ジェームス・ベックと共に紹介されたその正体じゃ!
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え?何ですか?ようわからん?一回、眼医者に行きなはれ。

ということで、本日はおそらくアルダースン嬢が完全に酔っ払う前に録音したと思われるお馴染みのこの曲でおひらきといたします。


YouTube: HARUM SCARUMS - Come On In (Ain't Nobody Here But Me)


2012年12月18日 (火)

ルイーズ&フェレーラ

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「パラマウント盤のええやつが欲しい。けど、パットンさんやレモンさん、ブレイクさんなんかは、めったにお眼にかからないし、貧乏人には高嶺(高値)の花・・・」ということで、ちょっと目先を変えて購入したのがこの一枚。ルイーズ&フェレーラ夫妻によるハワイアン物でございます。
「この糞寒い時期に何がハワイアンじゃ!」というお叱りの声もあろうかとは思いますが、結構珍品としての価値があるのではないでしょうか?(知らんけど)
木下氏のブラインドブレイク盤と比較してもろたらわかると思いますが、鷲が地球を掴んでるデザインでは無くて、蓄音機の上に乗ってまっしゃろ?
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木下氏所有のブラインド・ブレイク盤
レコード番号も2040番ということで、おそらく1917年か18年頃(まだブルース等の黒人音楽の録音すら考えられていなかった時代)の盤だと推測できますな。スリーブも当時のままのやつや。どや!
と自慢したい所ですが、世の中そんなに甘くは無い、なんとこれ縦振動盤でんにゃわ。縦振動盤ちゅうたらエジソンの蝋管式蓄音機の事やとばかり思い込んでおった無知な私はビックリするわ、がっかりするわ・・・・。
どうやらコレ、普通の蓄音機では再生できないようで、レコード・プレーヤーで聴くにしても専用の針が必要らしいということでございます。

しかし有難い事に、彼らがビクターに吹き込んだ同じ作品がユーチューブにアップされてますので、ちょっとお聴きください。


YouTube: Hawaiian Hula Medley

どないです?婿はんのフランク・フェレーラの正確なスライド・ギターはなかなかのもんですね。
ハワイアンについては、全く無知な私ですがこのフランクさん、当時は大変な人気を博したようで録音もコロンビアやビクター、パテ、エジソン、ジェネットとあらゆるレーベルに残したんやと。
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へてから私が特に興味を引かれたのは、嫁のルイーズさんを巡る不可解な事件でございます。
1919年の12月19日、夫妻はロスからサンフランシスコに向けて蒸気船に乗り込んだのですが
その航海中、忽然とルイーズさんは姿を消してしまったそうな。事故か自殺か、はたまた神隠しか、いまだにその真相は藪の中らしいです。この後、フェレーラ氏はルイーズの妹とコンビを組んで活動を続けるのですが・・・・・。このあたり、ちょっとしたミステリー小説の題材にでもなりそうな話ですね。

2012年12月11日 (火)

ゴリー・カーター

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本日は久々の戦後物。フリーダム・レーベルのゴリー・カーター。フリーダムは、1949年に設立されたテキサス州ヒューストンのレーベルで、一時は以前御紹介したゴールド・スターと張り合うほどの勢いがあったのですが、マイナーレーベルの悲しさ。販売ルートの無さからわずか3年ほどの活動後、ピーコックに身売りすることになってしまいます。ま、よくあるパターンといえばそれまでですが、こういった弱小レーベルこそがブルースの歴史を支えて来たのではないでしょうか?

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本日御紹介するゴリー・カーターは、Rock Awhileでこのレーベルの最初のヒットを飛ばし、コーラルやインペリアルなどにも吹き込むなど、一時は相当な人気も博したようですが何時の間にやら歴史の闇に消えて行かれた方でございます。ちなみに当初はそのRock Awhileを手に入れるべくオークションにbetしたのですが残念ながら敗北を喫し、リベンジの意味をこめてシー・イズ・マイ・ベスト・betを勝ち取りました(なんのこっちゃ?)。残念ながらこのSPはユーチューブにアップされておりません。しかたがないのでテキサス・ミュージシャン・ミュージアムの館長がRock Awhileを聴かせてこれが「最初のロックン・ロールでんがな」とオッサンに説明しとる映像(なんべんも『49年ですけ?』『49年』と質問する所が鬱陶しいですが・・・)と、hoy hoy(1516)をお聴きあそばせ。


YouTube: First Recording of Rock N Roll by Goree Carter, 1949



YouTube: goree carter & his hepcats hoy hoy

ちなみに、これを手に入れた直後、カーター繋がりでボー・カーターのヴォカリオン盤を落札したのですが(なんと激安50ドル!)、先方からキャンセルされてしまいましたとさ。

それはないやろ!!!

2012年12月 4日 (火)

クレオ・ブラウン

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本日は、女性ピアニスト兼小唄歌いのクレオ・ブラウン嬢のSP盤の御紹介。
ま、この手の作品は、コアなブルース・ファンにはもひとつ人気がございませんが
「食べ物と一緒で、好き嫌い無くなんでも聴かなあきまへん」というわけで、頑張って?購入いたしました。原盤は勿論アメリカのデッカでっか?というようなオヤジギャグは置いておいても
コンディションがけっこうよろしおます。ま、別に驚くようなSPでもないとは思いますが、コンディションでいえば、いまの所、私の所ではナンバー・ワンといえるでしょう。
ところでこのブランズウィック盤ですが、おそらくドイツでプレスされたのでしょうけれども、どこで流通したものなのでせうか?
ボール紙製のスリーブに入れられて嫁入りしてきたのですが、独逸語が書かれているようにみえるものの、どうやらそうでもないようでございます。marken というのが地名ならオランダかいな?とも思うのですが・・。残念ながら蘭学の知識のない私めにはわかりません
ま、そんなことはどうでもええんですけろね。
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それでは、ユーチューブにアップされてるこの作品と、代表作のTHE STAFF IS HEREを御鑑賞あれ。