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2012年2月11日 (土)

ハリー・チャールズ大いに語る

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という事で、無理に?来ていただいたハリー・チャールズさんにお話しを伺いたいと思います。

「よっしゃ。よっしゃ。どうしてもワシのパラマウントでの活躍を聞きたいようなので、ざっとパラマウント、正式にはニューヨーク・レコーディング・ラボラトリー社についての話からまずお話してあげよう。よいかな?」

「そのあたりは、私もある程度知ってまっせ。ウィスコンシン・チェア・カンパニーちゅう家具会社の子会社で、チャーリー・パットンやらブラインド・レモン、ブラインド・ブレイク、スキップ・ジェームスからマ・レイニー・・・・。ブルース史を語る上で真っ先に挙げられるレーベルですがな。SPコレクターの垂涎の盤もたくさんおますね?私も何度もオークションで挑戦してるんですが、高くて手がでませんねん、有名どころは。・・・1枚おくれ。」

「なんでやねん。しかし、会社の実態はちょっと、というか、かなり胡散臭い所があってな。」

「と言いますと?」

「儲かるようになってから、税金対策として色々と策を考えよった結果、1923年から24年の間は誤魔化して活動休止ちゅうことにしよってな。とうとう1926年には、法人としての報告を怠った為に会社としての公的権利を剥奪されてしもうた。」

「い~っ!えらいことですやん。大変ですやん。」

「いや。それがそうでもなかったのや。会社の重役連中は『これで、税金を納める必要も無くなったし、訴えられても大丈夫になったぞ。なんせ、表向き、会社自体が存在してない事になったよって。わははは。』ちゅうて、どこ吹く風や。」

「確信犯的犯行ですね。いやほんま。あ、それで、ブラインド・レモン・ジェファーソンさんが堂々と本名でオーケー・レーベルに吹き込んだりすることが出来たんですね?」

「そう言うこっちゃね。パラマウントも訴えたくても、訴える事が出来なかったわけや。」

「ところで現在の所、私、パラマウント盤は、以前に御紹介したパパ・チャーリー・ジャクソン以外にルシール・ヘガミンのを持ってるんですが・・・。これについて一言お願いします。」Cimg1480

「あ、これはニューヨークの貸しスタジオで録音された奴やろね。メイヨー・ウィリアムが活動する以前でパラマウントが10万ドルの赤字を出して苦闘してた頃の作品やな。まだ、本格的に黒人向けのレース・レーベルとして踏みだす前の作品や。」

「なるほど。それで番号がレース・シリーズの12000~13000番代で無いわけですな。」

「そう言うことや。そもそもレコード産業に全く無知な連中が、蓄音機やレコード販売で儲けようと考えたのが甘かったな。パラマウントは、当時のポップスとかドイツ系移民向けの音楽とかを売り出そうとしたけど、これがサッパリやった。ノウ・ハウが無いために録音は、自前ではできず、また、せっかく完成させたグラフトンのレコード・プレス工場も、唯一の黒人レーベルのブラック・スワンからの受注でなんとかやって行けてる状態やったらしい。」

「へ~。そういう背景があって、黒人マーケットに向けて本腰を入れるようになったわけですか?パラマウントも。」

「オーケーのマミー・スミスやブラック・スワンのエセル・ウォーターズが大当たりをとったという実績はあったものの、あの頃はまだまだ黒人用のレコードを吹き込む事には、各社とも二の足を踏んでた事情もあってな。『生き残るには決断が必要や。この際、思い切って行ってまえ!』というセールス・マネージャーのモーリス・サパーの一言で決まったって事や。たしか1923年の夏頃やったな。」

「その頃ですね?チャールズさんがパラマウントとかかわりを持つようになったのは。」

「さいだす。ときに、ここらで一服してルシール・ヘガミンの作品でも聴こやないか。」

「わっかりやした。」


YouTube: He may be Your Man but He comes to see me Sometimes - Lucille Hegamin - Puritan Record 1922

「ピューリタン盤かいな?」

「パラマウントの姉妹レーベルみたいなもんでっしゃろ?」

「こっちの方が安いな。パラマウント盤は当時の小売価格が1枚75セントでな。工場出荷時の卸売価格が27セント半。小売店には45セントで売られてたんや。なかなか大変だとは思うけど、君も頑張って木下さんみたいにチャーリー・パットンの1枚でも手に入れるよう努力しなさい。」

「無茶な事言いなはんな。全部あわせても世界に100枚ほどしか無いらしいですがな。貧乏人には、ぜったい無理!!

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Normal_pic14      

               続く  

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ハリー・チャールズ大いに語るを参照しているブログ:

コメント

お~ ヘガミンさんいいですねぇ

またもやせんせに触発されてクリックしてもたがな
(もちろんCDですが)

この曲・湯ぅチュぅぶ見てるとペリー・ブラッドフォードが訴えられて4ヶ月ブチ込まれよったよな事書いてありますナ
(昔から訴訟の好きな国や)

僕も弁護士目指したらよかったやろか? eyeglass

バビさん
おじゃまします

何時も、興味深い、お話ありがとうございます 

今後ともよろしくお願いします


んで、続きが、待ち遠しいで
おます、、、

おじゃましました  では股

おおお、渋い。
で、元気でしたか?

ドクたはんへ>
え?ヘガミンもクリック?
サラ・マーチンといい、最近、女性シンガーづいてまんね?
bank

おいやんさんへ>
何時も御来場ありがとうございます。
もうちょっと、待ってね
(寛太・寛大でよろしく)karaoke

亮さんへ>
どうも、どうも。
身体は元気でしたが、脳味噌の方が・・・・。bell

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