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2010年6月

2010年6月12日 (土)

リトル・ピンク・アンダーソン

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ピンク・アンダーソンといえば、その一生の大半をメディスン・ショウなんかに加わって全米のあっちこっちを旅して回った人物として有名ですが、(ロック・ファンの方はピンク・フロイドというグループが、この方から名前を拝借している事はご存じかと思います。)本日は、そのピンク・アンダーソンの息子であるリトル・ピンク・アンダーソンのCDのご紹介でございます。
このリトル・ピンク・アンダーソンさん。生まれは1954年と言いますから、親父さんが54歳の時にでけた子どもですな。そんな事もあってか、父親から溺愛されて幼少の頃からギターの手ほどきを受けて育ちはったらしい。そして十代の初めには親父とタッグを組んでカーニバルの巡業に加われるまでの腕前になったそうな。
しかし、思春期を迎え自我に目覚める頃になると「こんなアホな生活やっとられんわい!僕はオヤジの操り人形ちゃうぞ。7歳にして母の無い子になってしもたんも、オヤジのせいや!なにが「巨人の星」や、「大リーグボール養成ギブス」やと、父親の星一徹、いやさピンク・アンダーソンに反抗するようになってしまいます。
ま、ここまでは世間にもよくある話ではありますが、そのうちに麻薬・かっぱらい・強盗なんぞをやらかす連中の仲間に入るまでになり、とうとう17歳にして早くも監獄へ送られてしまいましたな。さらに悪い事には、収監中に父親が失意と極貧のうちに世を去ってしまいます。

まぁここで終ってしまったのでは実も蓋もない話ですが、世の中うまいことできてます。8年間のムショ暮らしの間に、たっぷりと自己を見つめなおす時間ができたリトル・ピンクさん、『いつか、もういちどギターを手にとって真剣にうちこむ時がもどってくるはずじゃ。ギターは生きる糧をもたらしてくれるぞよ』という亡き父親の言葉を思い出したりなんかして、真人間として改心しはりましたとさ。(めでたし、めでたし。)

しかし、このCDですが、古い写真右側に写ってる子どもの作品とは誰も思わないのとちゃいますやろか?絶対、父親のピンク・アンダーソンの作品と間違って買う人もいてると思いますが・・・。え?「ちゃんとLittle・Pink・Andersonと書いてるやんけ!そんなスカタンはオマエだけじゃ!」って?

えらいすんまへん・・・・。

ということで、本日はこのリトルさんの演奏と、親父さんの昔の作品をお楽しみあれ。


YouTube: Little Pink Anderson- "In the Jailhouse Now"


YouTube: Pink Anderson and Simmie Dooley - Every Day in the Week Blues

 

2010年6月 5日 (土)

ジェイムス・サン・トーマス

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先月、ガロート珈琲店で、「ジェームス・サン・トーマス、リー・キザート、ラブリー・ウイリアムス」という3人のブルース・マンの録音を収めたアルバムを聴かせていただきました。ミシシッピで活動している蝉プロの方々にスポットを当てたフィールド・レコーディング物で、「1970年頃には、まだまだこういう方々がいてはったんや。」と思いながらジャケットの解説を眺めながら聴いていたのですが、「ジェームス・サン・トーマスどこかで聞いたような、聞いてないような黄色いサクランボ。なになに
墓掘り人夫が本業とな?ひょっとして以前に見たドキュメント・フィルムに出ていた人物ではないかいな?」ということに気がつき、帰宅後に早速調べてみました。

するとやっぱり、ありました。ありました。コレですがな。40分を超える作品で、音と映像がずれてるという難点はあるものの、当時のミシシッピーの黒人社会の日常が生き生きと収められておりますね。(踊り狂うオッサンやハープ吹いてるオッチャンの楽しそうな事!)生きているうちに一度は行きたいミシシッピと思っているのですが、はたして21世紀に入った今日。こんな世界がまだ残っているのでしょうかね?ちなみにこのサン・トーマスさんですが80年代に、にわかに脚光を浴びて何枚かのアルバムを出したり、趣味の粘土細工が注目され、ドナルド・レーガン大統領の奥さんから共和党大会への出演なんかも依頼されたそうでございます。